研究概要 |
(1) 小学校5・6年生,中学校1・2・3年生,高等学校1・2・3年生,大学1・2・3年生,及び当該学校の担当教師を対象として,教授・学習内容に対する構造的思考力を測定し分析してきた。 調査の結果によれば,当該学年の児童生徒の構造的思考力は5段階評定で2〜3段階,担当教師の構造的思考力は2〜3段階であった。児童生徒と担当教師の教授・学習内容に対する構造的思考力がほぼ同じであるという結果は,これまでの数学教育の在り方に何らかの欠陥があることが予想される。 (2) 算数・数学担当教師の授業設計・カリキュラム編成に関する意識調査を行ってきたが,算数・数学担当教師のカリキュラム編成に対する意識は低いことが判明した。 (3) 大韓民国の小学生・中学生と日本の小学生・中学生を対象として,創造力に関する国際比較調査を行うための調査資料を作成した。実施は平成11年度を目指している。 (4) 平成11年度は,これらの調査資料をもとに構造的思考力と創造力・表現力の関係を調査・分析する予定である。
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