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1999 年度 実績報告書

数学教育へのファジィ理論導入の実践研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680195
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

須田 宏  慶応義塾大学, 商学部, 教授 (80046268)

研究分担者 山下 元  早稲田大学, 政経学部, 教授 (40112990)
竹中 淑子  慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (20051617)
キーワードファジィ理論 / 数学基礎論 / 数学教育 / 中学校 / 高等学校 / 大学基礎教育 / ファジィグラフ / ファジィ推論
研究概要

研究目的(1)は大学の文系学部において「ファジィ理論の基礎」の授業を実践し,教案および教育技術の問題点を調査,分析,検討することである.本年度は,慶應義塾大学商学部の総合教育セミナーで,数学的に厳密な授業を試み,毎回アンケートを行って学生の反応を調査した.その結果,ファジィ理論の概念を把握するのに効果的でなく,身近な具体例による教材の工夫が最重要であることがわかった.これらをとりまとめ,改良した教案とともに,8月の数学教育国際会議で報告する予定である.
研究目的(2)は大学の教育系,理工系学部で実践し当該学部用教材を充実させることである.早稲田大学情報科学センターの講座で「ファジィ教育情報科学」,日本大学理工学部の教養ゼミナールで「人間とファジィ」と題する授業を実践した.アンケート調査の結果,数学的に説明するだけではわかりにくく,適切な具体例を数多く提示することによりイメージ的には理解されることが考察される.そこで,いくつかの具体例を開発し,数学教育学会等で報告した.今後も具体例の開発作業を急がねばならない.
研究目的(3)はファジィ理論を高等学校の「総合的学習」の時間の教材として導入する研究である.前年度末早稲田実業の高校3年生対象に特別授業を試行したが,その際のアンケートを調査,分析,検討して日本教育工学会等で報告した.「総合的学習」の時間の教材としての研究は今後も継続していきたい.
研究目的(4)のファジィ理論の教育への応用に関しては,ファジィ推論による教育評価についてハードルへ適用事例を開発,ファジィノード・ファィグラフをソシオメトリー分析に利用する研究およびファジィ決定を応用したクラスタリングレベルの研究を進展させ,数学的基礎を固めることができた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 須田 宏: "ファジィ数学の大学(文系)基礎教育への導入〔V〕"日本ファジィ学会ファジィシステムシンポジウム論文集. 15. 445-448 (1999)

  • [文献書誌] 稲井田 次郎: "自己学習力を育てる数学教育の実践的研究"全日本教育工学研究協議会全国大会発表論文集. 25. 181-184 (1999)

  • [文献書誌] 山下 元: "ファジィ理論の情報教育への導入"日本ファジィ学会ファジィシステムシンポジウム論文集. 15. 451-452 (1999)

  • [文献書誌] 箭内 顯彦: "高校生を対象としたファジィ理論の特別授業II"数学教育学会研究紀要秋季例会発表論文集. 176-178 (1999)

  • [文献書誌] 須田 宏: "「ファジィ理論の教育への利用」SGの活動について-SGの研究活動と今後の展望-"数学教育学会研究紀要. 40・1. 73-80 (1999)

  • [文献書誌] 須田 宏: "ファジィ理論の学校教育への導入-実践研究の概観-"慶應義塾大学日吉紀要自然科学. 27. 35-42 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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