研究概要 |
本研研究の目的は、マルチメディアを活用することをよりオープンかつフレキシブルな新しい高校教育システムを構築し、社会の変化に対応できる創造性豊かな教員の育成を目指すものである。さらに、マルチメディアの教育を促進するため、東海大学教育研究所を中核機関と位置付け、研究を進めてきた。平成12年度においては、コミュニティシステムとなるメールサーバとマルチメディア活用支援システムとしてのマルチメディアレテラシー基本概念を受け、その具体的な内容の実現化を進めてきた。特に、東海大学付属高校の教員の協力もあり、マルチメディアレテラシーに必要なテキスト・資料の検討、実際の授業で活用ができるシステムを試みた。さらに、文部省教育課程審議会の答申以来、教育改革の方向性が具体化したことにより、数学教育においては、「生きる力の教育」を「数学を活用する力」と捉え、体験的作業的学習と問題発見解決型学習を推し進めるため、生徒たちに視覚的理解を可能にする教材モデルのマニュアル作り試みた。また、教育研究所がHUB局となる、インターネットを利用した高校教員のためのコミュニティシステムとなるメールサーバはプロイットタイプまでは完成したが、外部的な活用までには至っていない。今後内容を含めて十分なシステムにする予定である。具体的な成果に関する口頭発表は以下のとおりである。 1.The 9^<th> International Congress on Mathematical Education(8/1,2000:Tokyo/Makuhari):Mathematics Education1 in the New Curriculum in Japan(at high school),from Viewpoints of the Application of Mathematical Sciences 2.2.The 9^<th> International Congress on Mathematical Education(8/2,2000:Tokyo/Makuhari):Mathematical Education of New Curriculum in Japan 3.History and Pedagogy of Mathematics 2000 Conference (8/14,2000:Taipe Taiwan):An analysis of"Mathematical Museums"and Mathematics Education from Viewpoints of History of mathematics なお、さらに研究を推し進め、教育の質の転換と教員の意識改革に向けて努力するつもりである。
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