研究課題/領域番号 |
10680212
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
南部 昌敏 上越教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (90143627)
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研究分担者 |
村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027)
柴田 好章 上越教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (70293272)
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キーワード | 遠隔共同学習 / SCS / テレビ会議システム / 小学校教育 / ISDN |
研究概要 |
本研究では、高等教育の改善を目的として設置されたSCSを、遠隔地を映像音声交換を中心として接続するメディアとして試験的に位置付けて接続するとともに、それぞれの大学局と学校現場の間をISDN通信回線を使った映像音声伝送装置で接続した、SCSとISDNを組み合わせた多地点遠隔共同学習システムを開発し、臨場感のある状況下での児童間の相互交流による共同学習の効果を検討している。 (1)SCSとISDNを用いたテレビ会議システムの接続に関する技術的検討:ISDNを用いた映像音声伝送装置Aセットを学校教育研究センターに、Bセットを上越教育大学SCSスタジオに設置するとともに、双方にINS64の回線を3回線新設し、Aセットからの映像音声をSCSシステムに取り込むこと、また、SCSシステムの映像音声をAセットで受信することの実現可能性を調べるために、1回線の場合(2B(128bps))、2回線同時使用の場合(4B(256bps))、3回線同時使用の場合(6B(384bps))の3条件を設定して比較実験を行い、映像・音声が遠隔交流学習に十分に機能するということが確認できた。(2)ISDNを用いたテレビ会議システムによる遠隔共同交流学習の試行:a,5年生総合的学習「米作り」を題材とした遠隔共同交流学習、b.4年生社会科「雪国の人々の暮らし」を題材とした遠隔学習、c.2年生生活科「いろいろな地域の人々と友だちになろう」を題材とした遠隔交流学習上記3試行について、映像音声伝送メディアを活用した遠隔交流学習に対する先有知覚への影響の視点から、その有効性について検討した.平成11年度は、SCSとISDNを用いたテレビ会議システムを併用した多地点遠隔共同学習の実践を行い、その有効性を、学習単元に関する知識理解及び社会的認識、遠隔共同学習に対する内発的動機付けへの影響、社会的スキル及び主張性、映像音声伝送メディアを活用した遠隔共同学習に対する先有知覚の変容の視点から検討する計画である。
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