小中学校の現場で「総合的な学習」の実践を展開していくには、教育研究機関(大学、教育センターなど)のきめ細かなサポートが必要である。教科の枠組みを超えた「総合的な学習」の場合、教科間の連携や斬新なアイデアが重要であり、教員養成系大学の附属教育実践総合センターが、総合的な学習のためのカリキュラムを開発したり、学校現場での教育実践を支援することが重要である。 本研究では、三重大学教育学部附属教育実践総合センターの施設や情報ネットワーク等を用いて、小中学校における地域に根ざした「総合的な学習」を支援するために、 ・「総合的な学習」の中での学習機器や情報ネットワークの使い方の紹介・指導 ・ノート型パソコンなどの情報機器を持ち込んだ出前支援プロジェクト ・「総合的な学習」の実践について情報交換できる全国的なメーリングリストの運営 ・「総合的な学習」に関連する情報のWebページ化 ・教育学部生による「参画型Webデータベース」の協同作成 等についてとり組んできた。 特に、Webページで作成・公開が可能な「参画型Webデータベース」として、教員を対象とした「三重県総合学習素材Webデータベース」 「学生による総合的学習テーマデータベース」、児童生徒を対象とした「芭蕉俳句データベース」 「世界こだわり画像データベース」を作成し、「総合的な学習」の実践を支援した。
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