研究概要 |
10年度は,マルチメディア・ネットワーク授業の実践,ネットワーク学習環境上に分散した情報のハイパーリンク法の検討,マルチメディア・ネットワーク学習環境の構築を行い,次のような結果を得た. 1 子どもたち同士で探究し共同で知識を創り出す新しい授業づくりのために,マルチメディア・ネットワーク学習環境に求められる教育的機能を認知科学的アプローチによって明らかにした。さらに,マルチメディア・ネットワーク学習環境の構成とこれを活用した授業実践の方法を明らかにした。 2 マルチメディア・ネットワーク学習環境に求められる教育的機能を実現するために,ネットワーク上に分散した子どもの思考・知識やマルチメディア教材を動的にハイパーリンクするオーサリング法として,HTMLで専用のタグを用いるオーサリング法と,XML(XLink)を用いるオーサリング法を比較検討し,後者の優位性を明らかにした。 3 WWW・データベース連携技術によってインターネット上でマルチメディア情報を動的にリンクし学習者を支援する機構の基盤技術を開発し,分散マルチメディア教材を検索するメカニズムの検討を行い,マルチメディア・ネットワーク学習環境を構築して,その教育的機能の評価を技術的側面から行った。
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