研究概要 |
本研究の目的は,子どもがマルチメディアやインターネットによる学習システムを活用して他者とのコミュニケーションを行い,共同しながら子ども同士で探究し共同で知識を創り出し課題を解決していくという子ども中心の授業づくりと実践の方法を明らかにすることである。 このために,ネットワーク上に分散した子どもの思考・知識やマルチメディア教材を動的にハイパーリンクするオーサリング法を、HTMLで専用のタグを用いる方法と、XML(Xlink)を用いる方法で検討し,WWW・データベース連携技術によってインターネット上でマルチメディア情報を動的にリンクし学習者を支援する機構の基盤技術を明らかにした。さらに,複数のWWWサーバがお互いに検索依頼情報、検索結果情報を交換し、学習者からの問い合わせに対して連携して動作し、教材を動的にハイパーリンクする機構をCGIを用いて開発した。また,この検索サーバ群に対して、新たなWWWサーバを容易に追加できる機構を加え、ネットワーク上の共同学習環境を柔軟に追加変更できるようにして,多くの学校が容易に遠隔コミュニケーションに参加することを可能にした。 さらに,マルチメディアネットワーク学習環境における子どもの学習活動とその支援の方法を整理し,この考え方を活用したさまざまな方法・形態の授業を学校教育において実施し,この考え方を活用したさまざまな方法・形態の授業を学校教育において実施し,実践事例を蓄積するとともに,単元計画,学習環境,開発教材,実践記録及び分析と知見を各授業実践ごとにまとめ,高度情報化時代の新しい授業実践の方法を提案した。
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