研究概要 |
義務教育の学校現場に導入されているコンピュータシステムのほとんどは,Windows NT ServerをOSとしたものとなっている。その理由は,現在最も普及しているパーソナルコンピュータのOSがWindows95あるいはWindows98であり,その操作が出来ればWindows NT Serverの操作が比較的容易に習得できると見られているからである。 本研究では,Windows95あるいはWindows98の操作,とその上で動く基本的なアプリケーションソフトウェアの知識と操作技術を持っている人を想定し,Windows NT Serverの運用・管理の基礎的な知識と技術を習得するカリキュラムの開発を進めている。本年度は,Windows NT ServerをOSとしたパーソナルコンピュータ2台を購入し,それに現有のパーソナルコンピュータ2台程度を接続したミニシステムを作った。そして,Windows NT Server及びネットワーク運用について,最低限必要となる知識の範囲を検討した。教員養成における指導法を確立するために,Windows NT Server及びSQL serverをインストールし,ドメインユーザーマネージャーあるいは管理ウィザードを使用してユーザーアカウントの発行・追加,ユーザーのグループ管理,ファイルやフォルダのアクセス管理などの基本的業務に習熟し,簡易マニュアルを作成した。また,このマニュアルに従って,学生にサーバーを操作させながら,効果的な指導テキストや指導方法について検討中である。 なお,義務教育現場の先生方に要求すべき,Windows NT Serverの運用・管理の基礎的な知識と技術の検討については,日本教育工学会第14回全国大会(予稿集 1aB02-2,Sep.26-27,1998年)で発表した。
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