作品、運動や遊び、全身体型、足型など幼児の日常活動の中で得られたデータを採取し、マルチメディア・データベースを構築する目的で、まず、本年度は、それぞれ特色ある園を調査して実験園を選び、それらの園でビデオカメラ、デジタルカメラ、フイルムスキャナーなどを駆使して、以下のようにデータを採取した。採取したデータは、継続的に何年も蓄積する必要があり次年度以降もデータの採取を行う。 1. 微笑保育園(静岡県湖西市)では、全身体型(正面・側面)、足型、手型の撮影と運動能力の測定を行い、主にデジタルカメラを使って全身体型(正面・側面)マイクロカメラを使って足型・手型を採取し、それらのデータをノートパソコンに入力し、ノートパソコンに付属している光磁気ディスクに保存した。過去3年間の累積データをもとにデータベースの構築を実施した。 2. ふたば保育園(名古屋市守山区)では、毎年多くの絵や書などの作品が作られており、それらの作品のデータベース化を行うため、現在デジタルカメラを使ってデータの累積を行っている。 3. 桃の里幼稚園(東大阪市)では、以前から運動や遊びなど幼児の日常的な活動をビデオやスライドに保存しており、新たにデジタルカメラで撮影するものに加え、累積されたそれらのデータを含めたマルチメディア・データベースを構築している。 なお、1の園で採取した全身体型(正面・側面)、足型、手型と運動能力の測定などのデータを総合的に解析したものの一部は、裏面に記載したようにすでに発表した。それ以外の園のデータについても、現在マルチメディア・データベース化を進めており、今後すべてのデータの統合化と個々のデータの解析作業を実施して行く。
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