研究概要 |
インターネットでつながっている複数の教室や学校の児童が,あたかも同じフィールドで学習できるような環境の一つの方法として、インターネットに接続されている複数の小学校に設置された複数のクライアント間同士で、同時に意見や学習情報の交換ができる子ども用の情報交換ツールの開発を行った。具体的には、次のような機能を有している。 (1)WWWブラウザ上で利用できる(独立プログラムとしても稼動可能) (2)同時にインターネット上の複数校の複数のクライアントが相互に接続できる (3)参加している学校やグループが表示されているペンの色で把握でる (4)電話を利用した回線であっても、文字と図形情報をほぼ同時期にやりとりできる また、開発の過程では、複数の学校や教育機関の積極的な協力により、いくつかのカリキュラムの中でこのツールを活用することができた。そこでは、子どもたちの相互の意見や考えの交換に有効に働くことが検証され、次のような成果を得ることができた。 (5)小学校の統合学習を中心とした複数校参加型の新しいカリキュラムの開発と試行 (6)小学生が利用できるような簡易マニュアルと、利用する教師のための導入マニュアル さらに、開発に当たって無償で協力を得た企業で、本成果物を元に、さらに使いやすくインターフェースなどの改良を加え実用化に向けて開発を進めることになった。ツールの開発方法として、インターネットを利用した協力体制や知見の収集など、新しい手法を用いることで効率的な開発と実証を行うことができた。
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