本研究では、国際交流を希望する学級情報を登録・提供できるWebサイトを構築している。このサイト(CCS-"ClassRoom in Cyber Spase")を活用して、いくつかの学級(小学校)でインターネットを使った国際交流の実践を行った。これらの実践を通じて、学習者、教師の意識を調査し、学級間国際交流に関する支援や学級情報登録・提供システムにとって必要な情報を検討した。また、国際交流の経験が豊富な教師との座談会を行い、真に必要な支援のあり方について調査した。 特定の情報を持たない一般の小学校にとって、学級間国際交流を円滑に進めるためには、(1)交流相手校の選択(2)言語の支援(3)交流目的の共通理解(4)文化的背景や教育制度に対する理解(5)信頼感・親近感の醸成(6)技術的課題の解決、などが特に重要であるという仮説に基づき研究を進めた。その結果、教師は国際交流に対する意欲は非常に強いが、自分のスキルに問題点を感じ、それが阻害要因となっていることがわかった。一方、経験豊かな教師からの情報を分析した結果、お互いの文化的背景の理解や、共同学習の枠組みの整備などが重要であることがわかった。 ここに得られた知見に基づいてCCS上で提供できる情報を整理し、新たなデータベースを構築する計画である。 CCSのURLは次の通りである。http://www2.edu.net-kochi.gr.jp/ccs/
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