研究分担者 |
鈴木 雅人 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (50290721)
村井 三千男 東京工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (90200253)
山崎 守一 仙台電波工業高等専門学校, 教養系列, 教授 (90200667)
小畑 征二郎 仙台電波工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (40006242)
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研究概要 |
我々高等教育機関においてはマルチメディア・インターネット基盤の整備は殆ど完了,実用の段階に入っている.そしてこれら基盤に立脚したソフトウェアやコンテンツ製品の品揃えも豊富になってきている.一方,少子化,理工系離れ,創造性教育と我々の教育の場に求められる社会の要請は厳しいものになってきている.この厳しい環境の中,本研究では,新しい時代にはそれに相応しい新しい道具それは“マルチメディア"であると位置づけし,創造性教育へのマルチメディアの有効性(光の部分)と有害性(影の部分)も併せて行っている.本年度は,主としてマルチメディアの有効性を1. 能動的学習授業形態への有効性(研究発表[1],[2],[5]) 2. 遠隔地間協調教育・研究への有効性(研究発表[3],[4]) においてシステム開発・検証を通して行った.学生の学習意欲は従来型の授業より2〜3倍学習(予習型)していることが分かり,マルチメディアの有効性が検証できた.また活発な討論を促す補助手段としての匿名質問機能の開発・検証,さらに教材としてのコンテンツ製作・一部検証も試みた.前者は,質問件数は非常に増えたが本来の挙手による質問との関連で問題を残している.後者は,理工学への関心励起さらに工学の核心理解手段として有効であるとのデータがアンケート調査と匿名質問機能を通して得られた.特にエージメディア依存学生にはその関係が強いことも分かってきた.今後は,光の部分としては専門教科以外も対象とし,そして標準LAN敷設の一般教室(複数教室連動)下での能動学習授業形態について研究を推進する予定である.また,影の部分である悪質因子の抽出研究は,匿名質問,エージメディア依存学生への対処法,高性能パソコンゲーム絡みの問題(仮想と現実の関係)を中心として研究を進める予定である.
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