研究課題/領域番号 |
10680247
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
川淵 明美 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
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研究分担者 |
近藤 智嗣 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (70280550)
菊川 健 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80056001)
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キーワード | 教育メディア / 電子メディア / デジタルコンテンツ / 絵巻物 / 動画 / 静止画 / 高等教育 / マルチメディア |
研究概要 |
平成10年度に開発した長尺資料(絵巻物)撮影システムを用いて、国立歴史民俗博物館が所有する絵巻「春日若宮祭礼絵巻」「江戸金座絵巻」「佐渡金座絵巻」「熱海名勝図(2巻)」「東海道五十三駅画巻(2巻)」「東海道絵巻」「江戸長崎海陸道中図」「板坂・羽州街道絵巻」「東都行程図」9点を動画により電子化した。このうち、「春日若宮祭礼絵巻」「江戸金座絵巻」「東海道五十三駅画巻」にはナレーション等の編集を付加し、ビデオ教材を制作した。「春日若宮祭礼絵巻」「江戸金座絵巻」は同博物館にて一般公開された。また、「東海道五十三駅画巻」は高等教育における利用評価を行った。その結果、本手法による絵巻物の電子化は、高等教育における研究、教育、展示利用に有効であることが明らかとなった。 また、来年が東海道開通400周年にあたり大きな需要が予測されるため、東海道を中心とする街道関連資料を題材として、高精細動画像、静止画像等、様々な形態の絵巻素材を統合したデジタルコンテンツを開発することとした。今年度は、先に述べた「熱海名勝図(2巻)」「東海道五十三駅画巻(2巻)」「東海道絵巻」「江戸長崎海陸道中図」「板坂・羽州街道絵巻」「東都行程図」6点の街道に関連する絵巻の動画による電子化に加えて、「東海道パノラマ地図」など大正十年頃に発行された折本形式の地図3点、「箱根名所図会」「鎌倉江ノ島名所図会」など鳥瞰図17点、書簡図絵1点、石版画1式(7点)など、明治から昭和初期に発行された資料22点を高精細静止画像により電子化した。電子化した高精細画像は総計4.5Gbyteに及ぶ。
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