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1998 年度 実績報告書

スペース・コラボレーション・システムを利用した教育教材提供システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680248
研究機関メディア教育開発センター

研究代表者

近藤 喜美夫  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)

研究分担者 大澤 範高  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251721)
杉本 裕二  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90311167)
浅井 紀久夫  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90290874)
林 善士  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70300697)
結城 皖曠  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (60300696)
キーワード衛星通信 / 教育交流ネットワーク / データ伝送 / TCP / UDP / VSAT
研究概要

通信衛星を利用した教育交流ネットワーク「スペース-コラポレーションシステム」(SCS)を利用して教材などを配信するため、データ伝送システムを開発する。ネットワーク構成は、サービス品質や通信プロトコルに依存する。まず。簡単な実験で衛星系ネットワークの性能と品質を計測して、プログラム設計の指針を得ることとした。インターネットで汎用的に用いられているコネクション型プロトコルTCP/IPは送達確認を行うため、衛星系ネットワークでは伝送遅延が大きく性能が出ない。SCSの伝送速度1.5Mbpsに対して、FTPを利用したファイル転送では120kbps程度であった。
そこで、送達確認を行わないコネクションレス型プロトコルUDPを利用して、ファイル転送プログラムを試作した。プログラムには簡単なFECを施し、三度の送信でエラーが発生した場合のみ入れ替えを行うアルゴリズムとした。予備的な接続実験として、SCSの二つのVSAT局間で衛星回線を交差接続することにより双方向通信を行った。衛星モデムに直接ルータ、ハブ及びコンピュータを接続し、最高伝送速度やそのファイル容量依存性について調べた。その結果、サイズが1Mbit以上のファイルの伝送では、平均伝送速度はヘッダ・ファイルを含んでも約1.3Mbpsまで向上した。衛星回線帯域幅を有効に利用できていることがわかる。また、ルータ内バッファが飽和しないようにデータ送出速度を調整する必要があった。
今後、セッション中の使用教材の伝送、夜間の大容量データ伝送、双方向コンピュータ通信等のサービスを視野に入れた実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 浅井紀久夫 他: "スペース・コラポレーション・システムにおけるデータ伝送の検討" 情報処理学会研究報告. GW30-2. 7-12 (1998)

  • [文献書誌] K.Asai et al.: "Data Transmission on the Japanese Inter-University Satellite Network" Pacific Telecommunications Council. (in press). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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