1.わが国の総合的学習の先導・先進校の授業プラン・実践報告・授業事例の収集と研究授業の分析 実践研究の取り組みを、つぎのように分けることができる。 (1)「ゆとりの時間」や総合活動の長年の研究や実践を生かした総合学習プランの事例(横浜市立日技小、秋田大学教育文化学部附属小など) (2)教育課程の全体構造の見直しの過程から生み出された総合学習プランの事例(学芸大学附属大泉小、福岡教育大附属福岡中など) (3)「総合的な学習の時間」の文部省研究開発校の事例(杉戸町立杉戸中、越谷市立越ヶ谷小など) 2.ドイツのW.クラフキの「時代に典型的な鍵問題」の教育構想 クラフキの教育構想はドイツの教育界に、以下のように受容されている。 (1)ノルドライン・ヴェストファーレン州の教育改革案(95年)に「鍵問題」構想が採用されていること (2)基礎学校連盟の新教科設置試案の枠組みに「鍵問題」が位置づけられていること (3)ヘッセン州の基礎学校学習指導要領の改訂(95年)の基本理念のひとつが「鍵問題」であること (4)「鍵問題」を「事実教授」「総合学習」の教材開発の概念的枠組みの主軸にしていること 3.総合的学習の授業モデルの構築 「人権」「福祉」「メディア」「まちづくり」を中核とする授業と博学連携による授業を構想した。
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