1999年の9月と12月の韓国でのソウル市立大学校国史学科での滞在により、韓国における1970年代を中心とした歴史教育の具体的な展開について明らかにすることが出来た。同時に、韓国の当時の教育資料を国立中央図書館、大韓教育連合会図書室、韓国教員大学校図書館ほかで収集することが出来た。それについては、論文にまとめ印刷中である。 国内の調査は、戦前期に限っては、斎藤実記念館や早稲田大学の図書館などから資料を収集した。現代の教育実践からも、日本における韓国認識を育てる授業や教育資料を各地の学校から収集するようにした。(岡山市や東京都、大分市など) 研究の全体が、スケッチできるようになってきた。以降は、韓国と日本の歴史教育の戦前と戦後の連続と非連続の問題、1980年代の韓国の教育の変動を分析したいと考えている。
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