研究概要 |
1 授業分析研究から 平成10年12月,学習指導要領の告示についで,5月には「小学校学習指導要領解説」(文部省)が出された。このような状況の下,新しい生活科に向けて様々な授業での取り組みがなされている。改訂のキーワードとも言うべき6項目を提示し,小学校教師の興味・関心を調査したところ,「知的な気づきを大切にすること」が1番の関心事であることが分かった。そこで,繰り返しかかわるという視点から,授業参観をすることのできた4つの授業について,単元全体を分析し,子どもに知的な気づきを得させるための指導方法について考えた。 2 学習材に取り扱いに関する研究から 今年度は,飼育活動について調査研究をし,その最適化について分析した。飼育活動は,生活科が創設されて以来盛んになってきているが,飼育環境について動物愛護団体から指摘されたり,アレルギーや感染症などの問題の出てきたり,その生命を実感させるという教育効果は大であるが,扱いの難しい学習材となっている。 そこで,愛知県下で動物飼育についての実態調査を行い,飼育活動に対する教師の意識や生活科における望ましい動物飼育の在り方について考察した。 3 今後の研究方向 来年度は,3年目となり研究のまとめの年になる。今年度データ収集で終わった幼児(5才児)の自然に対する働きかけの実態を分析することから生活科へのアプローチを考えたい。授業分析研究では,保護者等の学習参加をどのように位置づけるか授業を通して探っていきたい。
|