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1998 年度 実績報告書

社会科における児童・生徒のコミュニケーション能力形成のためのプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 10680267
研究機関大阪教育大学

研究代表者

木下 百合子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10169914)

キーワードコミュニケーション / コミュニケーション能力 / 社会科教育
研究概要

現状での児童・生徒の社会科授業でのコミュニケーション状態を把握するために次の予備調査を行った。
(1) どのような課題のときに児童・生徒は活発に発言するか
(2) 中学校においては、教師と生徒の友好的関係が成立しているクラスとそうでないクラスとでは、生徒の発言が異なるかどうかを、当該の教師に照会した。
(3) どのような状況のときに、児童・生徒のコミュニケーション能力が不十分であると思うか、その原因は何だと考えるか、について教師にアンケート調査した。
(4) 大学生に、小学校・中学校時代にグループ学習を経験したかどうか、グループ学習に肯定的か、否定的か、それはなぜか、について記述式の調査を行った。
以上の予備調査から、次のことが明らかになった。
(1) グループ学習形態のときに、一斉授業よりもはるかによく級友とよくコミュニケーションする。
(2) 児童・生徒が関心を持っている課題についての、調べ学習と調査学習のときによく発言する。
(3) 級友の発言を聞くこと、聞いたことに関連させて発言することが不十分である。その原因は、人の話を十分に聞かないこと、理解できないことに求められる。
(4) グループ学習が有意義であるかどうかは、グループの人間関係と責任意識性によっている。
以上のことからコミュニケーション能力形成のためには、「話す態度と方法と技術」に先んじて、「聞くことの態度と方法と技術」の指導が必要であることが判明した。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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