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1998 年度 実績報告書

子どもの学習プロセスを視座とする算数科授業改善システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10680270
研究機関奈良教育大学

研究代表者

小野 擴男  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20127484)

研究分担者 銀島 文  金沢大学, 教育学部, 講師 (30293327)
佐々木 徹郎  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (20170681)
國本 景亀  高知大学, 教育学部, 教授 (10144792)
日野 圭子  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (70272143)
重松 敬一  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40116281)
キーワード授業研究方法 / 算数教育 / 重松鷹泰
研究概要

子ども一人ひとりの学習プロセスを記述し,授業改善を図る授業研究方法の開発を目的としている。
平成10年度は,愛知教育大学にある重松鷹泰氏の研究記録や授業記録を今日的な視点から整理した。また,重松鷹泰氏による授業研究の影響を強く受けている富山市立堀川小学校を訪問し,授業参観することで,授業における実践的成果を確認することができた。
これらの結果,重松鷹泰氏の解釈学的授業分析の原理《既成の仮説の排除,中核的関連の考察,構造的把握,思考体制の動きの追究》と授業分析の方法《分節に分ける,構造把握,問題指摘,分析する分節の選択》を確認した。とくに授業記録を分析する中で,・文節がキーワードであること,・数名の抽出児を設けること,などが明らかになった。堀川小学校訪問の結果としては,・子どもの論理で授業すること,・子どもの学びは総合的横断的であること,・子どもが納得できるまで追及させること,・ビデオを子ども理解に生かしていること,などを確認することができた。
また,重松鷹泰氏の授業研究の批判についてもケーススタディーした。その結果,重松鷹泰氏固有の授業分析は,・活用しにくいこと,・教材開発に至らないこと,・算数力の向上の評価に結びつきにくいこと,などが明らかになった。
この結果を踏まえて,平成11年度は,他の量的・質的授業分析の目的・展開・視点・分析方法の共通性と異質性を検討し,堀川小学校の授業を分担者の視点からケーススタディーし,授業研究方法のシステムを提案するとともに試行してみたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 岩崎秀樹,植田敦三,山口武志,中原忠男,重松敬一,飯田慎司,小山正孝: "中学校の数学的能力の発達・変容に関する調査研究(3)-「潜在力」の変容に関する誤答の分析-" 全国数学教育学会誌数学教育学研究. 4. 209-217 (1998)

  • [文献書誌] 重松敬一,日野圭子,原和久: "学習意欲を育てる自己評価指導について-算数科における実践と児童へのアンケート調査の分析-" 奈良教育大学紀要. 47・1. 49-64 (1998)

  • [文献書誌] Hino Keiko: "When students meet with new forms of notations : An analysis of meaning construction process under instruction in propartin" Proceedings of ICMI-EARCOME I. Vol.2. 261-274 (1998)

  • [文献書誌] 國本景亀: "準経験主義に基づく証明指導の研究" 日本教科教育学会. 21・2. 35-43 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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