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1998 年度 実績報告書

国際比較による算数・数学科カリキュラム・指導・評価のシステム開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680273
研究機関奈良教育大学

研究代表者

重松 敬一  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40116281)

研究分担者 日野 圭子  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (70272143)
キーワードカリキュラム / 国際比較 / 数学的道具
研究概要

本年度の計画とそれに対する研究実績は以下の通りである。
1. ビクトリア州で発行・出版されている資料を入手し、カリキュラム・指導・評価の仕組などについての分析を行う。=> Board of Educationが発行しているCurriculum & Standard Framework,Sample Programs,Exempalry Assessment Tasks、Department of Educationが発行しているCourse Advice(CD-ROM)などの資料を入手した。また、Max Stephens氏(Board of Education)が訪日した折に、カリキュラムや評価についてのより詳細な話を聞いた。集められた情報から、ビクトリア州カリキュラムではレベル毎の達成度目標が掲げられ、また、その実践においては、教師が授業の計画や評価を取捨選択しながら行えるよう様々な資料が準備されていることがわかった。本研究で注目している「数学的道具と手続き」では、他の柱との関連の中で、その達成が複数の側面から評価され促進されていた。
2. 1の分析の結果に基づきながら、我が国に欠けていたり弱かったりする部分を考察し、カリキュラム・指導・評価のシステムを開発する上での課題を明確にする。=> 「数学的道具と手続き」の柱の中の第一の下位の柱である「数学的道具」は、数学的な考え方のカリキュラム上の位置づけを再考する上で有益な視点を与えてくれる。我が国のカリキュラムでは、数学的道具の位置づけが教師に依存した非常に消極的なものになっている。ところが、「数学的道具」の実践のために準備された様々な課題は、電卓等の道具の使い方や便利さの討議などを通して数学的な考え方を伸ばしていく算数・数学的活動の可能性を示唆しているからである。この池にも、数学の教育内容、教師の指導観や実践、児童・生徒の学習達成や評価についての示唆が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩崎秀樹,植田敦三,山口武志,中原忠男,重松敬一,飯田慎司,小山正孝: "中学校の数学的能力の発達・変容に関する調査研究(3)-「潜在力」の変容に関する誤答の分析-" 全国数学教育学会誌 数学教育学研究. 4. 209-217 (1998)

  • [文献書誌] 重松敬一,日野圭子,原和久: "学習意欲を育てる自己評価指導について-算数科における実践と児童へのアンケート調査の分析-" 奈良教育大学紀要. 47・1. 49-64 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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