研究課題/領域番号 |
10680280
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
福田 隆眞 山口大学, 教育学部, 教授 (00142761)
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研究分担者 |
新井 義史 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10142762)
朴 成泰 山口大学, 教育学部, 助教授 (50294616)
野波 健彦 山口大学, 教育学部, 教授 (20116742)
梅田 素博 熊本大学, 教育学部, 助教授 (40213491)
佐々木 宰 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (40261375)
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キーワード | 表現教育 / 美術教育 / 音楽教育 / カリキュラム / 統合教科 / 情報教育 / イメージ / シンガポール |
研究概要 |
本年度は以下のような観点から研究を進めた。まず、表現教育の中でも美術教育の分野においては、表現教育と共通性のある特質を、イメージ、言葉、環境、地域等の関連から考察し、以下のものを報告した。「イメージを育む言葉あそびのデザインでについて」では、表現のための手がかりとして言葉によるイメージ形成について試作した。また、「美術教育における環境教材とその事例」では環境と表現の関係の一部について、指導の過程を明らかにした。 次に、表現教育と情報教育の関連では、シンガポールの情報教育の教育課程を調査し、美術分野での教育的役割について報告した。その例として「シンガポールの情報教育用図書について」で報告しているように、中等教育段階での情報教育と美術教育の関連を紹介し、考察した。さらに情報教育における美術教育の表現として「美術教育における情報デザイン」において、美術のもつ特質と情報教育との関連を具体的な教材を用いて試みた。 そして、小学校での表現教科の先行事例の研究として「表現科における教科内容の構想」を報告した。これは韓国における美術と音楽の統合的教育内容を紹介したものであり、表現教育の可能性の一つを試みた。これらのことを基盤として、小学校で表現教育を実践した。一つは「小学校図画工作と音楽科の表現領域の共通性の実践にっいて」、もう一つは「この音はどんな色?どんなかたち?」であり、表現教育の可能性として、美術と音楽の基礎的表現能力の必要性を述べた。
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