研究課題/領域番号 |
10680293
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 常磐短期大学 |
研究代表者 |
市村 國夫 常磐短期大学, 生活科学科, 助教授 (20184632)
|
研究分担者 |
下村 義夫 岡山大学, 教育学部, 助教授 (80095033)
渡邊 正樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10202417)
藤江 善一朗 常磐短期大学, 生活科学科, 教授 (30017686)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
キーワード | 薬物乱用防止 / 社会規範 / 青少年 |
研究概要 |
本研究では麻薬、覚醒剤やシンナー等の薬物の乱用や誤用が、青少年の間にも広まるなかで中・高校生における薬物乱用防止教育に少しでも有効なカリキュラム開発に資するために中・高校生の飲酒・薬物に関する行動・意識を明らかにするとともに、それらの行動の抑制要因と考えられる社会規範意識について調査しその関連を検討した。 飲酒について中学で58.2%、高校で84.5%が「経験あり」と回答しており、タバコの経験率を大きく上回った。マリファナ、シンナー、覚醒剤の経験は0.4%〜2.8%程度であったが「将来、使用するかもしれない」と回答した者は2.1%〜5.8%と高くなっており、中学校のほうで高い割合を示していた。 社会規範得点との関連で見れば、規範意識の高いグループがマリファナや覚醒剤使用に否定的態度をとっていた。中学レベルから社会規範意識を育てるような教育プログラムが有効であることが示唆された。 一方、わが国にも増して薬物乱用が深刻な米国、カリフォルニアにおける薬物乱用防止教育の現場を視察し、得られた情報・資料の分析、検討を行った。カリフォルニアにおける薬物防止教育は、幼稚園レベルから高校まで系統的な導入がされており、且つ学校のみならず家庭、地域の協力の必要性も指摘している。加えて一層の効果を期待し現職教員の研修も包含しており、体制の整備がうかがえた。
|