研究概要 |
教科指導におけるコミュニケーションの役割に関わり,英語科・国語科・数学科の学習指導について検討を行ってきた. 英語科では,コミュニケーションの具体的な側面に焦点を当て,コミュニケーション手段として,英語そのものを手話で表現することを提案し,その導入の方法について考察した.また,教養教育における英語において,学力差のある学生グループを指導するさいの教材の扱いについて考察した.国語科では,変革を迫られている国語教育の諸課題に聴覚障害教育の立場からどう取り組むかという考察と聴覚障害学生の書記能力に関する考察を行った.数学科では,数学的知識を生徒が創る基礎である生徒なりの見方に着目し,その見方の変容におけるコミュニケーションの役割について検討した. 各教科の専門性に関わり教科指導におけるコミュニケーションの役割を今後更に検討し,コミュニケーションを活かした各教科指導の具体的な方法を検討することが今後の課題である.
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