計画にそって画像データシステム構築を開始した。その構築に際し、第1段階として個人データファイルと画像ファイルの作成を行ない、それらを構築しているデータべースの中で組み合わせることになった。その後第2段階として年齢や性別などによる検索や作品の特性による画像検索を行なうことで本格的に分析研究が可能になる。初年度は第1段階、研究のための準備として次のようなことについて実施した。 1)幼稚園(東京2園、神奈川2園、静岡1園)と、保育所(千葉1園)に協力依頼し、昨年度収集した資料も含め約6600点の幼児作品を画像ファイルに入力した。 2)その作品と同時にそれぞれの幼児の個人情報も収集した。 以上ことを実現させるには、いくつかの問題を解決しなければならなかった。そのひとつは所有しているパーソナルコンピュウターを作業可能な環境に整えることであった。また、文書データと画像データとを絡み合わせるソフトを構築し、それに呼応させた入力に時間を要した。さらに、ファイルされた幼児作品を一枚ずつ記名していく作業は膨大な分量となった。 助成資金で作業環境は大幅に改善され大量の画像を保存し出力できるようになった。また、個人データ入力は各園の協力の賜であり、そのデータ管理に細心の注意が必要であることも実感した。 目下個人データの入力と画像データの整理に多くの時間をかけている。幼児ひとり一人を識別するためのデータベース整備とID化も進めている。以上次年度に向けての準備状況である。
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