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2000 年度 実績報告書

生活適応を中心とした日本語指導シラバスに即した外国人児童用の日本語教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 10680305
研究機関東京外国語大学

研究代表者

小林 幸江  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40114798)

研究分担者 横田 淳子  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40200894)
キーワード外国人児童 / 日本語指導 / 初期指導 / 日本語教材 / 紙芝居形式 / 文型指導 / カリキュラム・ガイドライン / 学校生活場面
研究概要

平成2年の入国管理法、及び難民認定法の改正以降、日本の公立の学校に在籍する外国人児童生徒で日本語指導を必要とする子どもたちが増え続けている。そうした状況に対応すべく、東京外国語大学では平成10年に「外国人子女の日本語指導に関する調査研究-最終報告」をまとめ、日本語指導の具体的なあり方について指針を示した。小林、横田はその中で「小学校用日本語指導カリキュラム・ガイドラインー適応場面を利用して」を作成した。本研究では、その教材化を図った。
本研究は3年計画で行われた。最初の2年は、主に市販されている外国人児童生徒を対象とした日本語教材の教材研究、及びそれらに見られる文型、語彙に関する基礎調査を行った。最終年度ではそれらの成果を盛り込んで具体的に教材化を目指した。
本研究の成果は、「いっしょににほんご」という教材にまとめられた。これは、外国人児童のための初期の日本語指導を目的としたもので、教材の形、内容、指導法の点で次のような特徴を持つ。
1)形:本教材は、従来の教科書型ではなく、紙芝居の形をとっている。紙芝居教材は、導入、練習、自習教材としても使え、幅広い活用が可能である。また子供の関心を引くにも最適と思われる。
2)内容:ブラジルから日本にやってきた4年生のマリアさんを主人公にし、学校生活中心に全22の場面よりなる。それらの場面で用いられる文型、語彙、表現が取り上げられている。
3)指導法:教科学習につなげる日本語指導を目指し、文型指導に重きを置いている。学習事項の定着を図るため、各課で習った文型、語彙を使って文を書かせることも重要な指導事項としている。
本研究の後、さらに紙芝居に彩色を施し、解説書、ワークブックを添える等、内容を充実し、今年度中の出版を目指したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 横田淳子,小林幸江,鈴木孝恵: "外国人児童生徒に対する日本語教育の文型"東京外国語大学留学生日本語教育センター論集. 25号. 1-15 (1999)

  • [文献書誌] 小林幸江,横田淳子,鈴木孝恵: "外国人児童生徒に対する日本語教育の語彙調査"東京外国語大学留学生日本語教育センター論集. 25号. 17-32 (1999)

  • [文献書誌] 小林幸江,鈴木孝恵: "外国人児童向け日本語教科書の文型の分析"東京外国語大学留学生日本語教育センター論集. 26号. 135-152 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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