1 データの分類:平成11年4月〜7月 前年度に収集、文字化した日本語会話のデータの書式を統一し、項目別に分類した。タイプ1:大学教師・学生間の会話(男性大学教師(2名)女性大学教師(2名)と年齢・性別の異なった学生との会話) タイプ2:医者・患者間の会話(年齢、社会的地位、性別の異なる患者との会話) タイプ3:テレビ番組「徹子の部屋」における黒柳徹子と様々のゲストとの会話 その他:男女大学教師間の会話、社会的地位の高い男性間の会話) 2 データ分析:平成11年8月〜10月 上記の分類されたデータの詳細な談話分析を行い、「日本語会話における丁寧さは、会話場面における自分お立場をわきまえながらポライトネス・ストラテジーを使い分けることによって達成される」という日本式のポイトネスの実態を明らかにした。 3 国際学会での発表:平成11年11月・12月 上記の研究成果を(1)「日韓言語文化国際Forum'99」(11月26日・韓国仁川大学)、(2)'International Symposium on Linguistic Politeness: Theoretical Apporoaches and International Perspectives'(Chulalongkorn University ・ Thailand、7-9 December 1999)にて発表した。 4 アンケート作製・実施:平成12年1月〜3月 世代の異なる日本人に対してどのような言語行動が丁寧または無礼に感じられるかのアンケートを行う。学習者に対しても同様の調査を行い日本人とのずれを特定した。
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