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2000 年度 実績報告書

ピッチとアンプリチュードが日本語長母音の拍数知覚に果たす機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10680311
研究機関熊本県立大学

研究代表者

馬場 良二  熊本県立大学, 文学部, 教授 (30218672)

研究分担者 宇佐川 毅  熊本大学, 工学部, 助教授 (30160229)
キーワード日本語音声 / 長母音 / イントネーション / 母音の無声化 / ピッチ / 韻律的特徴 / 感情
研究概要

人の感情はいろいろな手段によって表現される。そのうちのひとつに発話の韻律がある。「(計算が)あわないの」という発話も文全体の音調によっていろいろな感情を伴っているように言い分け、聞き分けられる。「平静の平叙文」と聞き取られる発話を使い、この音声をどのように変えたら「非難の疑問文」に聞き取られるか、合成音声を作成して実験した。
発話の頭と文中のもっとも高い部分とのピッチをそれぞれ、-60Hzから+60Hzまで10Hzごとに変化させ、原音と合わせて25の音声を用意した。これらの音声をランダムに並べて実験テープを作成し、日本語母語話者16名を対象に聴取実験を行なった。その結果、発話の頭の部分のピッチを下げると「非難の疑問文」に聞かれるはっきりとした傾向が見られた。が、もっともピッチが高い部分に関しては、こうすれば「非難の疑問文」に聞かれるようになるというはっきりした傾向は見られなかった。
もう一つ大きな実績は、この日本語教育研究室で行なってきた実験音声学の研究成果を平成5年のものから集大成したことである。日本語長母音の聞き取りに関するもの、語のアクセントと文末イントネーションとのかさなり、無声化した母音の音価の本質、文音調の機能、以上の実験、研究をまとめ、この3年間の研究の報告書とした。すべて、日本語音声の単位である「拍」の本質の解明につながるものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomoko Kai: "The Prosodic Features of Emotional Expressions as Japanese"Proceedings of the Seventh Western Pacific Regional Accoustic Conference. 235-1,235-4 (2000)

  • [文献書誌] Kimiko Yamakawa: "The Phonetic Value of the Derocalized Vowel in Japanese -in Case of Velar Plosive-"Proceedings of the Seventh western Pacific Regional Accoustic conference. 133-1,133-4 (2000)

  • [文献書誌] Kimiko Yamakawa: "The Phonetic Value of the Derocalized Vowel in Japanese -in case of Velar Plosive-"Proceedings of sixth International Conference on spoken Language Processing. 1-4 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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