研究概要 |
本研究は.外的変量のない多変量解析手法における変数選択手法の特徴と関係を整理し,考えられる新しい基準を導入した変数選択を研究することと,様々な選択手法を試行錯誤的に利用できる変数選択ソフトウェアの開発を行うことである. 本年度は.次の研究を行った. (1) これまでの変数選択手法の整備 文献等の調査から,上記にあげた以外の手法などすでに提唱されている変数選択手順の整備を行い.汎用ソフトウェアとして開発を開始した.その一部は.Windows上で動作するソフトウェア"VASPCA"として実現している. (2) Modifled PCAの拡張 Modifled PCAには2つの規準がある.Raoの操作変数の主成分分析を利用した規準については,日本計算機統計学会「計算機統計学」で公表したが.未検討であったRV係数規準による変数選択を数値的に検討し,日本計算機統計学会第12回シンポジウムで発表するとともに,本学紀要に成果を投稿した.また,BootsapおよびCross ValidationにょりModifiedPCA規準によるreasonableな選択変数の数を示唆できる理論的方法論について検討に入った. (3) 変数選択の手法に感度分析を利用した手法の研究 感度分析のアイデアを変数選択にも利用できることから,そのソフトウェア“SAMMF"の作成にかかわり,COMPSTAT98で発表すると共に,日本計算機統計学会「計算機統計学」に成果を公表した.
|