研究課題/領域番号 |
10680345
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
落水 浩一郎 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10022310)
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研究分担者 |
海谷 治彦 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30262596)
篠田 陽一 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50206108)
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キーワード | ソフトウェア分散共同開発 / 調整支援 / 版管理機構 / 未来版管理モデル / 未来版管理機構 / 汚染マーキング |
研究概要 |
平成10年度の研究により以下のような成果を得た。 1. 未来版管理モデルの開発 ソフトウェア分散開発においては、共有情報の変更において関係者の承認をとるために長時間の待ち状態が発生し、作業効率の大巾な低下をもたらす。変更要求の承認をとる活動とは独立に変更作業を進めるためのモデルと機構が必要である。平成10年度の研究により、未来版管理モデルを開発した。未来版管理モデルとは、従来の版管理モデルに対して、変更要求空間、永続版空間、未来版空間の3つの版管理空間からなり、未承認の変更要求に関する版管理と未来版空間で管理する。具体的には、変更要求の承認を待たずに、中間成果物を永続版空間からチェックアウトし、未来版空間で先行して作業を進める。この際、「変更要求が承認された後に変更作業は開始されなければならない」という前提条件に違反して変更・生成される中間成果物には汚染マークが付加され、チェックイン時の一貫性保存を支援する。 2. 未来版管理機構の実現 上記モデルに従った、未来版管理機構のプロトタイプを開発した。 未来版管理機構のモデルとシステムを、移動計算環境へ拡張することが平成11年度の課題である
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