研究課題/領域番号 |
10680349
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高木 直史 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10171422)
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研究分担者 |
高木 一義 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (70273844)
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キーワード | 算術演算 / ハードウェアアルゴリズム / VLSI / ノルム計算 / 立方根計算 / 三角関数計算 / コンピュータグラフィクス / GF(2^m)上の除算 |
研究概要 |
1.昨年度に開発した、3次元グラフィクス等でしばしば現われる3次元ベクトルのユークリッドノルム計算のための減算シフト型のハードウェアアルゴリズムに関する研究を進めた。研究成果を14th IEEE Symposium on Computer Arithmeticで発表し、IEEE Transactions on Computersに投稿した。現在、このアルゴリズムに基づく基数2のノルム計算回路LSIを試作中である。 2.コンピュータグラフィクスにおける色相の計算や、3次および4次の代数方程式の求解等で現われる立方根計算のための減算シフト型のハードウェアアルゴリズムを開発した。現在、このアルゴリズムに基づく基数2の立方根計算回路 LSIを試作中である。 3.コンピュータグラフィクス等でしばしば現れる三角関数(正弦・余弦)計算に対して、区分多項式近似に基づく計算において、多項式の係数を小さな整定数の乗算により逐次生成することにより、係数の記憶に必要なテーブルのサイズを大幅に削減する方法を開発した。 4.誤り訂正符号や楕円暗号の符号化・暗号化/復合等に現れる有限体GF(2^m)上での除算に対し、Fermarの定理に基づく高速計算法、および、拡張プラス・マイナス法に基づくハードウェアアルゴリズムを開発した。前者の研究成果をIEEE Transactions on Computersに投稿した。 5.以前から進めていた、高機能演算回路に不可欠な高速乗算器のレイアウト問題に関連するグラフの線形配置問題に対するカット幅最小の配置を求めるアルゴリズムに関する研究成果がIEICE Transactions on Fundamentalsに掲載された。
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