研究課題/領域番号 |
10680361
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
田中 美栄子 宮崎大学, 工学部, 助教授 (20257570)
|
研究分担者 |
田伏 正佳 宮崎大学, 工学部, 助手 (10244188)
|
キーワード | Artificial Economic Svstem / Brain Modelings / Cooperation of Agents / Chaotic Time Series / Human Random Generation (HRG) / Reinforced Learning / Hidden Markov Models (HMM) / Navigation of Khepera Robot |
研究概要 |
平成10年度の研究はほぼ年度始めの計画どおり行った。 主として次の3テーマ (1) 経済モデルに現れる弱いカオスの性質についての数理的計算的研究(Artificial Economic System) (2) 脳の思考能力、認知能力についての理論的および心理実験的研究(Brain Modelings by HRG) (3) 進化論的計算法の基礎的研究と社会モデルへの応用(Cooperation of Agents) について研究を進めながらその成果を国際学会等で発表を行うとともに、国内外の研究者との交流の中で新しい視点を開拓することを目指して、主に国内の近隣地で開催された国際学会、および国内学会の年会のいくつかに、発表と情報収集の目的で参加した。主なものは、 ・小倉で行われたICONIP98でHMMを用いた(2)関連の論文を発表 ・福岡県飯塚におけるIIZUKA98ではテーマ(1)と(3)の論文を発表 ・高松で行われたROMAN98でテーマ(2)と(3)の論文発表 ・別府で行われたAROB99ではテーマ(1)の論文を発表した。 ほかに情報処理学会大会、日本物理学会分科会などにおいても発表講演を行い、複雑系工学、力オス関連のセミナーに情報収集のため参加した。また(2)に関連して、大分医科大学と知能と食品との関係をニューラル計算で判定する方法についての共同研究を開始した。 テーマ(3)における進化論的計算法に関連して、マルチエージエージェントの協調問題の実験用のプログラム可変小型ロボット(Khepera)を一台購入し、下実験として、近接センサおよび光センサの感度や駆動系の精度の測定と、2種類の制御方法(RS232Cでつないだワークステーションから直接命令を送る方法、Khepera内部にあらかじめ送り込んだプログラムを動かして制御する方法)を用いて基本的な行動のテストを行った。この応用として、近接センサ値を用いた障害物回避行動、光センサ値を用いた光源に向かう行動、障害物を回避しながら光源に向かう行動、ビデオ画像による行動制御、等の実験を試み、Khepera1台の行動制御についてはある程度理解できた状況である。
|