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2000 年度 実績報告書

Dirac代数におけるアルゴリズムの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680366
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

石川 正  高エネルギー加速器研究機構, 計算科学センター, 助教授 (90184481)

研究分担者 金子 敏明  明治学院大学, 法学部, 教授 (40177522)
キーワードDirac代数 / 数式処理 / ループ計算
研究概要

高エネルギー物理学で取り扱うDiracのγ行列の処理に関しては通常の数式処理で行った場合に出力結果が巨大化し、実際の数値計算が極めて困難になる。
本研究においては、出力結果を短縮するためのアルゴリズムの研究を行うと共に、実際のプログラムを作成した。行列要素の計算の中で現われるDiracのγ行列については、数式処理パッケージREDUCEを用い、トレースを取らない場合には、記号のまま残すようにした。最終的に行列要素は、外線の運動量の内積およびこのγ行列の記号の多項式で表される。このγ行列の記号の部分は関数として数値的に取り扱うことができるが、同一の記号が多数出現する。またこれらの記号の部分を配列名に置き換え、更に他の多項式部分についてもパターンマッチ処理を後処理として行うようにした。これにより格段に速く行列要素を数値計算することが可能になった。
また、自動計算プログラム(GRACEシステム)に組み込みを行い、更にスーパーコンピュータで高速に処理するためのベクトル化されたプログラム生成のプログラムも開発した。
今後、より高エネルギーでより精度の高い実験が求められたときこのような数値計算のための高速化のための研究が生かされると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] F.Yuasa: "Automatic computation of cross-section in HEP : Status of GRACE system"Prog.Theor.Phys.Suppl.. 138. 18-23 (2000)

  • [文献書誌] G.Belanger: "Implementation of non-linear gauge in GRACE, the system for automatic calculation of Feynman Diagrams"New Computing Technigue in Physics Research. 6. 206-210 (2000)

  • [文献書誌] J.Fujimoto: "The automatic calculation of one-loop radiative corrections to SUSY processes by means of GRACE system"New Computing Technique in Physics Research. 6. 261-265 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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