研究概要 |
前年度までに確立した2次元ワープ法に関して,機能の拡張,文字認識への適用法に関して検討した.具体的には 1.区分線形2次元ワープに関して,標準パターン上のpivot(折り返し点)軌跡を,事前に与えることを必要とせず,ワープ処理の過程で自動的に生成するアルゴリズムを開発した.これにより,動画像の隣接フレーム間のマッチングのように,事前準備が不可能なパターンの処理が可能になった. 2.オフライン文字認識への適用の場合,2次元ワープがピクセル間の最適マッピングに基づいているとはいえ,得られるマッチング量が本質的にピクセル濃度値差であることの限界を打破するため,ワープ処理後ワープ歪み量を補助的にマッチング度評価に取り込むことを検討して,効果を確認した. 関連して,オンライン文字認識,画像処理における走査方式,等の研究を行った. 学会誌論文3件,紀要論文2件,国際学会論文1件の発表を行った.
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