研究概要 |
データの意味的依存関係を宣言的に記述するのみでプログラミングが終了する、オフィス応用向けの制約型プログラミング手法を研究し、システム開発・保守コストの大幅削減を目指す。具体的な研究課題は,(1)現実の応用を、制約表現してゆくために必要となるプログラミング方法論、設計方法論の明確化,(2)ワークフローアプリケーションに提案手法を適用して、現実応用を許容しうる制約プログラミングシンタックスを提案,である. 平成11年度は,主として,以下の課題について研究を進めた. 1)制約充足問題が、ネットワーク上に分散する個人情報を統合して、個人のプロファイルを導く問題に等価であることに着目して,プライバシー保護の立場から,保護システムのあり方を研究した.成果は電子化知的財産・社会基盤研究会等において報告した. 2)制約充足エンジンについては,リファインを進めて,IEEE Intelligent Systemsヘ論文掲載が決定した(採録決定済). 3)制約充足問題とワークフローの関係については,昨年度の評価結果を踏まえて,ワークフロー自体の効率性確認が前提との観点に立ち,研究を進めた.その結果,管理会計の手法である活動基準原理管理を導入した,新しいワークフロー評価方法を提案した. 4)分析を進めてきた電子情報通信学会のシステムについては,分析結果をとりまとめ,その一部を学会・会誌に報告した. 以上
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