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1999 年度 実績報告書

音楽におけるストリーム・セグリゲーション技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10680395
研究機関同志社大学

研究代表者

柳田 益造  同志社大学, 工学部, 教授 (00116120)

研究分担者 白土 保  郵政省通信総合研究所, 関西支所, 主任研究官
キーワード音脈 / 音高知覚 / 多重奏 / 基本周波数 / 先行音効果 / 和音進行 / 関係調 / 旋律
研究概要

1.音高知覚に対する音脈の影響
音高知覚に関して,同時的/継時的に提示された複数の音列中の特定の音の高さの弁別閾を比較した結果,音脈の影響は小さいことが明らかになった.
2.多重奏の分離のための基本周波数の分離抽出
「多重調波横造モデル」を提案し,多重奏の分離への有効性を,ギターの6重奏音について検討し,和音関係にある6重奏音に対しても80%程度同定できることを確認した.
3.ステレオ感を生じさせる音響ストリームの実現可能性に関する実験的検討
先行音効果を利用したステレオの実現可能性をMIDI音源を用いた5重奏音について,実験的に検討した.また,周期音に対する方向定位感についても検討した.
4.音楽ストリームとしての和音進行のアルゴリズム表現
自然な和音進行感を与える和声学の規則群をアルゴリズムの形で計算機上にインプリメントし,それを和声の学習システムに応用する可能性を検討した.
5.楽曲中の関係調旋律の抽出
スタンダードMIDIファイル形式で与えられた旋律情報を音程列情報に変換し,それに基づいて関係調旋律を抽出して,局所調の判定によって動作を確認する方式を開発した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 柳田益造、三浦雅展 他: "和声学独習システムの開発を目指して"同志社大学 理工学研究報告. 40・4. 5-8 (2000)

  • [文献書誌] 三浦雅展、柳田益造: "持続的な周期音に対する位相差による音像定位"日本音響学会 音楽音響研究会. MA99-19. (1999)

  • [文献書誌] 白土保、柳田益造: "同時的および継時的な音を含む音列における音高知覚"日本音響学会 音楽音響研究会. MA99-22. (1999)

  • [文献書誌] 小竹玲、柳田益造: "スタンダードMIDIファイル 情報からの関係調旋律の抽出"情報処理学会「数理モデル化と問題解決シンポジウム」. 113-116 (2000)

  • [文献書誌] 松井隆、柳田益造: "多重調波構造モデルによる多重奏者からの基本周波数の分離抽出"情報処理学会「数理モデル化と問題解決シンポジウム」. 207-214 (2000)

  • [文献書誌] 柳田益造: "メディアとしての音楽(美濃導彦編「情報メディア工学」第6章)"オーム社. 170 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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