研究分担者 |
小笠原 直人 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助手 (30305312)
武田 利浩 山形大学, 情報工学科, 助手 (90236472)
佐藤 義則 宮城教育大学, 理科教育研究施設, 助手 (70282150)
佐藤 究 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (70282035)
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研究概要 |
近年,複数の作業者によって行われる定型的な作業を支援するグループウェアとしてワークフロー支援システムが盛んに研究・開発されている. しかし,従来の研究ではシステムとしてワークフロー支援が行える作業の範囲が明確化されておらず,実際の作業をワークフローとして分析し支援システムで取り扱うためのワークフロー記述モデルが定式化されていない.本研究では,我々の先行研究であるワークフローのRDAPモデルを基に,従来の支援システムの問題であった複雑かつ大規模な作業,動的な作業変更への対応を可能とするための拡張RDAPモデルの構築を行う. RDAPモデルは,R(Role):作業の実施者を抽象化した役割,D(Data):役割が作業を行うために必要な情報やそれを作成する際に必要なフォーマットであるデータ,A(Action):作業の中で役割があるデータを基に,別の役割へ送るデータを作る行為,P(Protocol):役割間でのデータの流れ,の4つの要素から,ワークフローを定式化するモデルである.拡張RDAPモデルでは,これらの,ある要素に他の種類の要素を記述,また,他のワークフローを扱えるような記述(ワークフローのメタレベル記述)を可能とする記述体系であり,これの定式化を行った.また,拡張RDAPモデルによって,作業の動的な変更への対応や,大規模かつ複合的な作業形態に対応できるなど作業の様々な形態・性質に対応したワークフロー記述が行えることを考察した.
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