既に作成した旧字体の外字フォント、朝鮮固有外字フォント約700字と、Unicodeの漢字体系を使用して、Webベース情報検索システムを開発した。 このWebベース型データベース検索システムは、Microsoft社製PC用データベース管理システムであるAccessとASP(Active Server Pages)ツールにより実現した。ただし、朝鮮固有外字フォントのプラグイン・ソフトウェアは、技術的課題を調査研究しているところであり、現在継続して開発中である。 このWebベース型データベース検索システムは、韓国国立ソウル大学附属図書館において、その有効性、旧字体の外字フォント、朝鮮固有外字フォントの表示方法について、レビューを受けた。 韓国ではUnicodeに存在しない漢字については、その場所をハングルに置き換えて表記し、その注記を個別のタグでコードに置き換えて表記する方法を採用していた。これはすべてのKorean MARCで実施されており、韓国内はすべてKorean MARCで統一されていた。振り返って我が国の現実を思うと、漢字コード、MARC体系、旧字体の扱い、等々統一すべき課題の大きいことを痛感した。せめて、スーパーCJK体系をCJK各国で共通に採用できるように、改善したいものである。貴重な古文書を後世に伝えるために。 いずれの方法にしても、今後は、漢字の入力方法と、外字の表記方法、プラグイン・ソフトウェアの作成について、再考し、印刷ツールと合わせて実用的なツールを開発、整備を進めていく予定である。
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