研究課題/領域番号 |
10680401
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
高井 正三 富山大学, 総合情報処理センター, 助教授 (80206705)
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研究分担者 |
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
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キーワード | 朝鮮古書データベース / 旧字体漢字コード / 漢字表示システム / 古文書データベース / WEFT(Web Embedding Fonts Tool) / Web情報検索システム |
研究概要 |
日本現存朝鮮古書データベース・システムの構築で最も重要な課題は、常用漢字コードで定義されていない旧字体漢字や朝鮮固有の文字の入力、検索、結果を表示する方法である。最終年度は、検索結果を表示する方法を研究し、Webベース型の情報検索システム「日本現存朝鮮古書データベース・システム」を開発した。 このシステムは、PCのUNIXシステム上に、データベース管理システムMySQLとWebサーバ管理システムApacheを用いて構築した。 検索結果の表示には旧字体漢字や朝鮮固有の文字をWebブラウザに組み込んで、固有に定義した文字コードを変換出力する、Microsoft社のWEFT(Web Embedding Fonts Tool)という手法を採用した。 WEFTは、Microsoft社が同社のWebブラウザIE用に開発した、文字フォント埋め込みツールである。Webサーバ上のフォント・テーブルに、コンテンツの作成者が必要とするフォントの所在場所をStyle Sheetに定義し、そこからOpen Type Fontsを@font-faceという場所に読み込む。固有定義文宇フォントの場合は、置換テーブルを用意し、置換関数を作成して、UnicodeのPrivate Areaに埋め込むなどの作業が必要になる。固有に定義したフォント・テーブルは、予めファイル拡張子「.eot(Embedded Open Type)」を付けて追加しておく。本システムでは言語単位(Language Subsetting)で、固有定義文字フォントを設定し、Eotファイルを定義した。 このWEFTにより、固有定義文字フォントを、その文字コードに対応させて表示するこができた。この方法の便利な点は、既に定義されているUnicodeの各フォントと併用して、固有定義の文字コード・フォントを使用できることである。また、必要な固有定義文字コードのフォントを、Webサーバ・サイトが常に用意しているので、利用者側でこれを意識せずに使うことができるようになった。
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