本研究の目的達成のため、交付申請書に記した研究実施計画にそって、下記の作業を進めた。 1. データ入力のため、(a)『地理学文献目録』第9集・第10集、(b)関連の各種の用語辞典類を購入し、前者に採録の最近10年間(1987〜96)の文献のタイトルから、主題分類(大分類31)ごとに用語を抽出するため、7名の学生にデータのフロッピー入力を依頼し、現在その内容を点検中である。 2. 国際地理学連合(IGU)文化地理委員会より日本学術会議地理学研連を通じて多国語文化地理用語集作成のための日英対訳用語リスト素案の提示が求められたので、(イ)『地理学文献目録』第9集・第10集の「文化地理」分類に採録されている文献(約1100)のタイトル、(ロ)地理学主要4誌中の該当文献(46)の要旨・章節名、(ハ)文化地理と銘打つ単行本2種の章節名や索引から、合計5千余り用語を採集し、これをもとに1400弱の日英対訳の文化地理用語リストを作成して8月に委員会に提示した。 3. 『国際地理用語辞典ドイツ語版』の見出し語とその英・仏・日3ヵ国語を、2名の学生に依頼して、データをフロッピー入力し、現在点検中である。 4. 特に、北海道の囲郭に関する文献について、内容検討のため、北海道および東京都に出張した。 5. 上記2・4の作業の成果を、日本地理学会1999年春季大会(3月26〜27日)にて発表の予定である。 No.411:幕末に建設された北海道の囲郭-その形状と変容に焦点をあてて No.P734:用語から見た日本における文化地理学の研究趨勢ー過去10年間(1987〜1996)を対象として
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