研究概要 |
今年度は、本研究の目標である (1) 3次元シミュレーションで対象物の操作を容易に操作する入力インタフェースの検討する、 (2) 操作された対象物の6軸の動きを定性的な記号レベルで記述し、多次元の時系列データの解析方法を考案する、 の2点の最初のテーマを実施した。具体的には、 (1) 今まで検討してきた回転球による3次元回転運動を入力できる装置を全面的に作り直すとともに,DOSベースに変更、RS232Cインタフェース等の点を改良した。 (2) 試作装置を用いて3次元の回転運動の入力指示の基本機能の評価した。 また、市販の複数の3次元運動入力装置との比較評価を、複数の3次元シミュレーション評価タスクを用いて行った. 以上から、提案した回転球による3次元入力インタフェースは, (1) 3次元回転運動を入力インタフェースとして2次元マウスより優れている, (2) 市販の装置と比べても,並進運動をあわせた6自由度の3次元入力インタフェースとして,同等以上に使い勝手がよい, ことを実験で検証した。 来年度から、装置の改良,より多方面からの評価とともに後半のテーマのうち,定性的な運動の記述方法の検討を行う。
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