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1998 年度 実績報告書

突発的火山災害に伴う被災住民の再配置による地域社会システムの変容

研究課題

研究課題/領域番号 10680433
研究機関熊本大学

研究代表者

寶月 拓三  熊本大学, 文学部, 助教授 (90190181)

キーワード雲仙普賢岳 / 火山災害 / 地域社会の変容
研究概要

本研究ではフィールドワークによる被災住民の人間関係の抽出を本研究の中心的な作業としている。それゆえ,被災前の住所、世帯属性,年齢,性別,避難状況,職業を考慮して抽出した標本に対してアンケート調査と,一部の被災住民に対する聞き取り調査を行いつつある。この調査では被災前の付き合いが,被災後どのように変化しているか,被災後に新たに近所付き合いを始めた隣人と,どのような付き合いをしているか,さらに,地域帰属意識の変化などを取り上げ,それらの実態と変容に及ぼす被災住民の空間的な再配置の影響を明らかにすることを,主な調査目的としている。
調査は,仮設住宅などへの一時的な避難はあったにしても,その後ふたたび元の住所に戻って生活を続けている被災住民よりも,被災前の住所に戻ることが不可能になった,例えば水無川上流部の南・北上木場町などの被災住民が主な対象となっている。このように調査対象を絞り込んではいるが,調査対象に予定している被災住民が多いことと,各住民への調査に時間を要することを考慮し,次年度も本年度と同様に被災住民へのアンケート調査ならびに聞き取り調査を継続し,資料の蓄積に努める。さらに,被災後における町内会組織の機能の変容に関しても,主に新旧の町内会幹部をはじめとして,町内会構成員への聞き取り調査を通しての調査を行う予定である。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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