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1998 年度 実績報告書

弱視者のOA作業における能率向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680436
研究機関成蹊大学

研究代表者

大倉 元宏  成蹊大学, 工学部, 教授 (30119341)

キーワード弱視者 / OA作業 / 支援機器 / 拡大読書器
研究概要

弱視者のOA作業における能率向上と作業負担の軽減を目的として、新しい文書入力システムを開発し、評価改良を続けている。このシステムは二画面一体型表示方式と自動原稿送り装置から構成されている。この構成をベースとして、本年度は以下の項目について検討を加えた。
1. 自動原稿送り装置へのティーチングプレイバック機能の追加
手書き記入された定型の表形式の文書情報をデータベースに入力する作業を支援するために、自動原稿送り装置にティーチング・プレイバック機能を追加した。すなわち、あらかじめ原稿送り装置に移動する位置と順番を記憶させておき、それを実際の作業時に再生するものである。この機能を利用すると作業者は、データベースへの入力情報の順に、手書き文書における該当する項目の頭出しが可能になる。晴眼者を被験者とした評価実験では、入力該当個所の探索時間が減少し、能率の向上が確認された。
2. 二画面ワイドテレビの活用
先行研究において開発された文書入力支援システムでは、拡大読書器画面とワープロ画面を一台のコンピュータディスプレイ上に上下二分割して表示したため、ワープロ画面における表示行数が減少し、操作性の点で不満が残った。そこでこの問題を解決するために、横長の二画面ワイドテレビを利用して、拡大読書器画面とワープロ画面を左右に表示することを考えた。晴眼者による評価実験の結果、上下二分割表示に比べて作業パフォーマンスが向上した。また、主観的な印象も良好であった。
3. 音声による自動原稿送り装置の制御
現在、自動原稿送り装置はフットスイッチより操作されているが、音声による代替化の検討を開始した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 立川 裕: "弱視コンピュータユーザのための文書入力支援システムへの機能追加 -表形式の手書き文書への対応-" 人間工学. 34巻・特別号. 206-207 (1998)

  • [文献書誌] 山崎清文: "弱視者のVDT作業における2画面ワイドテレビの活用" 第7回視覚障害リハビリテーション研究発表大会論文集. 113-116 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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