研究概要 |
平成10年度から11年度までにおいてDEA(Data Envelop,emt Analysis)アルゴリズムの理論研究と現実への応用を中心に研究を行ないました。ここでの狙いはオペレーションズリサーチの視点でDEA分析を行なう際に現実の様々な問題にどのように対処しなければならないのか、分析結果として何を提示しなければならないのかを考察しました。DEAでは分析対象をDUM(Decision Making Unit)とよび、各DMUは多入力で特徴づけられています。それぞれのDUMは相対比較によってDEA分析が行なわれます。現在までの理論研究では、DEA分析のための並列アリゴリズムを世界ではじめて開発した。このアルゴリズム開発によってDEAがLAN(Local Arta Network)上で作動させることが可能となりました。この結果、分析対象数は飛躍的に高められ、これまでのシュミレーション分析では、10,000程度のDMUのDEA分析が可能となりました。この理論研究の研究成果は本年(1999年)日本オペレーションズリサーチ学会秋季大会で発表する予定です。また、この理論研究に加え、応用面でも大きな成果をうることができました。つまり、このDEAアルゴリズムを使い、都道府県別からみた産業構造をDEA分析し、日本経済全体をどのように活性化すべきかを研究しました。この応用面との研究成果は国際的な学術雑誌OMEGA:International Journal of Managemert Sciencen1999年3月掲載されました。
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