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1999 年度 実績報告書

微粒子プラズマの電磁場との相互作用と素過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680461
研究機関愛媛大学

研究代表者

横田 俊昭  愛媛大学, 理学部, 助教授 (80033851)

キーワード微粒子プラズマ / 密度分布 / 帯電量 / ボート法 / 素過程 / リングシミュレーション / 電磁場
研究概要

ボート法によって生成したアルミニウム微粒子に紫外線を照射して作った微粒子プラズマの密度並びに密度分布をHe-Neレーザー光の散乱強度によって精度良く測定できるようになった。更に、この微粒子プラズマのビームを静電場・静磁場中を通過させ、ビームの分裂と偏れの大きさによって微粒子の帯電量と帯電量の分布を正確に求めることができた。この微粒子プラズマを用いて、土星等の外惑星に見られるリング形成の謎を探るシミュレーション実験を行った。微粒子プラズマ中に小さな永久磁石を埋め込んだミニチュア球を置き、それを回転させる実験を行った。単極誘導によって発生した電場によって微粒子プラズマが綺麗なリング球の周りに形成されることが確認できた。このリングの形成される条件は、シミュレーション計算によって得られた結果と良い一致が見られた。この成果は2nd International Conference on the Physics of Dusty Plasmas、及び、ポルトガルのファロで行われたTopical Conferenceにおいて発表し、大きな反響を得た。
微粒子プラズマの帯電量をリアルタイムでの測定を目指したポールトラップ・ペニングトラップを製作し基礎実験を行っている。帯電油滴をトラップすることに成功し、、その帯電量を求めることができるようになった。また、微粒子の帯電過程を調べる目的で、紫外線照射したガラス微粒子の帯電量と、粒子径・材質依存性を調べる実験と高周波放電によるプラズマとの相互作用による帯電過程、粒子径・材質依存性についても研究している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Yokota,S.Manabe: "Generation of Coulomb Lattice in the Fine Particle Plasmas and Density Distribution Measurement."J.Quant.Spectrosc.Radiat.Transfer. 61,No.2. 219-225 (1999)

  • [文献書誌] T.Yokota: "Charging Measurements and Planetary Ring Simulation by Fine Particle Plasmas"Frontiers in Dusty Plasmas. 321-328 (2000)

  • [文献書誌] T.Yokota: "Planetary Ring Simulation Experiment in Fine Particle Plasmas"Physica Scripta. (in press).

  • [文献書誌] 横田俊昭・中村良治・P.K.Shukla: "Frontiers in Dusty Plasmas"Elsevier Science. 563 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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