研究課題
基盤研究(C)
1)桐生試験地における水循環解析大津市上田上の桐生試験地において、降水、土壌水、地下水、植物体内の水、湧水、系流水の測定を行いそれらの季節変化を調べた。これらを解析することにより、地下水の涵養と流出過程に関する知見を得た。2)シベリア、チベット、東南アジアにおける降水の安定同位体サンプリングネットワークに関する議論を行った。このうち、シベリア(ヤクーツクとティクシ)、およびチベットではサンプリングを開始サンプルの分析をすでに開始している。サンプリングの時間間隔をかえることにより、5分間隔のサンプリングでは降水過程に関する情報、日単位のサンプリングでは降水過程に加えて水蒸気の由来に関する情報も含まれ、それらを組み合わせた解析が必要であることが示された。3)大気大循環モデルへ組み込んだ同位体モデルを改良し、精度を高めることができた。また、モデルの計算結果から、水蒸気の同位体比の鉛直プロファイルが常識と思われていた値から大きくずれている可能性が示された。
すべて その他
すべて 文献書誌 (6件)