• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

複数衛星センサー画像と地理情報システムによる日本海流出重油の追跡と影響予測

研究課題

研究課題/領域番号 10680503
研究機関神戸商船大学

研究代表者

香西 克俊  神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (30186613)

研究分担者 境田 太樹  神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (20263410)
福士 恵一  神戸商船大学, 商船学部, 教授 (20108848)
石田 廣史  神戸商船大学, 商船学部, 教授 (60031473)
東上床 智彦  (財)リモートセンシング技術センター, 解析研究部, 研究員
キーワード低気圧性小規模渦 / 重油湧出点位置 / 日本海南部海域 / ナホトカ号沈没船体 / 表層地衡流量 / 鉛直流速分布
研究概要

ナホトカ号船首部漂流軌跡を現場風向風速及びTOPEX/POSEIDON衛星高度計データより得られた海面高度場をもとに評価した結果、以下の点が明らかになった。1。衛星軌道に沿った海面勾配から導かれる地衡流速成分より、風速10m/sec以下の風の影響が無視できる期間においてナホトカ号船首部の漂流軌跡に低気圧性小規模渦の存在が大きく影響している。2。表層海流がエクマンドリフト、地衡流とStokesドリフトから構成されると仮定すると、これらの和は流速東西成分の75%、流速南北成分の86%を説明できることがわかった。
ERS-2搭載高度計データをもとにナホトカ号沈没船体からの漂流重油を追跡した結果、軌道に沿った推定表層地衡流量は沈没船体からの漂流重油の海面における湧出点位置に大きな影響を与えていることが確認された。特に推定表層流向は沈没位置に関する湧出点位置の方位角とほぼ一致し、また推定表層流量が大きくなればなるほど重油湧出点位置は沈没位置から離れることが明らかになった。ここで軌道に沿った地衡流量は深度500メートルまでを対象とした推定流量であるが、平成11年度実施された東京大学海洋研究所所属研究船白鳳丸航海で得られた日本海南部海域における深度500メートルまでのADCP(超音波流向流速計)データを解析した結果、対馬暖流と思われる鉛直流速分布は深度200メートル以下では海域によりほぼゼロに近いことが明らかになった。深度500メートルまでを対象とした流量では実際より大きく見積もることになり、今後の日本海南部を対象とした衛星高度計データによる地衡流量推定にとって検討課題となる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Katsutoshi Kozai: "Nakhodka Oil Spill Monitoring by Satellite Altimeter"Proceedings of Korea-Japan Maritime Universities Young Researcher's Workshop. 45-48 (2000)

  • [文献書誌] K.Kozai and T.Higashiuwatoko: "Integrating multiple satellite sensor data with GIS for simulating the path of spilled oil from Nakhodka in the Japan Sea"Proceedings of TECHNO-OCEAN 2000 International Symposium. 203-206 (2000)

  • [文献書誌] 香西克俊,松尾剛: "衛星高度計によるナホトカ号重油湧出点の推定"日本リモートセンシング学会 第29回学術講演会論文集. 17-18 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi