研究概要 |
アカシボの発生分布を把握するため,航空写真の撮影を1998年5月1日,1999年4月30日及び1999年5月13日に行った。セスナ機から中版カメラ(エアロタク4×5)とカラーフィルム(FUJI RDP ISO100)を用いて高度約4300mから尾瀬ヶ原を8カット撮影した。演者は1999年5月3〜4日に現地調査を行い,アカシボと雪のコアサンプル(SB-1,2,3及びCONT)及び定性サンプル(A〜N)を採取した。比較のために流入・流出のpH,電気伝導度を測定後,河川水(A1,F1,K1,SB1,L1,M1)を採取して,実験室に冷蔵して持ち帰った。分析項目は比重,全炭酸,溶存有機物量,クロロフィルa量,CN量,栄養塩類等である。アカシボ懸濁液はGF/Fガラスフィルターでろ過後直ちに蛍光測定器(Mini-PAM)でクロロフィルの量子収率を測定した。また,13CO3の取り込み活性で一次生産量を測定した。また,自記水温計と綿布を雪原の表層と底に設置し,雪解けの温度変化を記録し,綿布の分解率の場所による違いを比較した。
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