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1998 年度 実績報告書

バンコマイシンおよび関連イソジチロシン型生理活性物質に関する化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680574
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

西山 繁  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20137988)

キーワードイソジチロシン / フェノール酸化 / ジアリールエーテル / アルドスタチン / RP66453 / バンコマイシン
研究概要

フェノールの酸化カップリングによって生成するジアリールエーテルあるいはジアリール結合を基本構造とするパンコマイシンに代表されるインジチロシン型生理活性物質は、基本構造に支持されたペプチドの立体化学により様々な生理活性を示すことが知られている。報告者は、従来よりハロゲン化フェノール類の電極酸化あるいはタリウム(III)塩を活用する酸化反応を基盤として、研究を展開してきた。本年度は、以下の項目について研究を行った。
1) アルドスクチンを合成し、これと関連してアミノ基のアシル置換基を様々に変化させた誘導体を合成した。さらに放線菌の一種より得られたRP66453の合成に着手した。本化合物は、3個のチロシンと1個のイソロイシンより構成されジアリールエーテルとジアリール結合で2環性骨格を形成している。現在、詳細にジアリール結合形成に伴う環化反応を検討している。
2) 上記のアルドスクチン誘導体をアグリコンとするグリコシル化反応を検討し、フッ化糖をグリコシルドナーとする方法が効果的であることが判明した。この知見をパンコマイシン関連物質の抗菌活性の検討に応用していくこととする。
3) ハロゲン化クレゾールを基質とする詳細な酸化成績体の検討を行い、理論計算を併用して反応のプロセスを検討した。さらにモノハロゲン化物の酸化についても検討を行い、新たに3環性化合物の生成を認めた。さらにこの化合物の収率向上についても検討した。
4) 電極反応について、divided cellの条件を含めてハロゲン化フェノール類の新しい反応条件を検討した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Takahashi: "Phenolic oxidation of o,o'-dihalogenated phenols" Tetrahedron. (印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 1-2 (1998)

  • [文献書誌] 1-2 (1998)(1998)

  • [文献書誌] 1-2 (1998)(1998)(1998)

  • [文献書誌] Biosci.Biotechnol.Biochem. 62. 2133 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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