研究課題/領域番号 |
10680589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 岩手大学 (1999) 東海大学 (1998) |
研究代表者 |
斎藤 靖史 岩手大学, 農学部, 助教授 (70287100)
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研究分担者 |
秦野 伸二 東海大学, 総合医学研究所, 助手 (60281375)
池田 穰衛 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (50266467)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | ユビキチン / 脱ユビキチン化酵素 / deubiquitinating enzyme / ハンチントン病 / 反復DNA配列 / メガサテライト / 4p15 / アンチセンスRNA |
研究概要 |
脱ユビキチン化酵素はユビキチンが結合したタンパク質からユビキチンを外す活性をもつ酵素であるがその生物学的機能については不明の点が多い。脳におけるユビキチン-huntingtin複合体形成およびその形成抑制の機構に脱ユビキチン化酵素が関与している可能性を考え、研究を進めた。ヒト染色体4p15領域に存在するタンデム反復DNA配列(RS447 megasatellite)中に新規の脱ユビキチン化酵素遺伝子(RS447-dUb)を発見し、それが実際に転写・翻訳されて脱ユビキチン化酵素として機能していることを確認した。RS447-dUbの発現を解析するためノーザンプロットを行ったところ、脳、肝臓、骨格筋において2.4kbの転写産物を確認した。さらに、脳において顕著な高分子RS447-dUbアンチセンス転写産物が検出された。次に、RS447配列を染色体上に導入した細胞株を樹立し、その発現を検討した。RS447-dUbアンチセンスRNAはその導入されたRS447配列のコピー数に比例した発現が見られたが、センスRNAは導入されたコピー数から期待されるよりも少ないことが確認された。以上の結果から、RS447-dUbの発現は脳においてアンチセンス転写産物により抑制されている可能性が示された。今後、RS447-dUbアンチセンス転写産物の神経細胞における発現抑制や、センス転写産物の強制発現などにより、神経細胞の変化やユビキチン-huntingtin複合体形成に与える影響などについての解析を考えている。
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