1) BmLBPのノジュール形成への関与 in vivoにおける実験ではBmLBPがノジュール(血球と細菌から成る凝集)形成に関与することを示唆するデータを既に得ている。そこで次に、in vitroでその現象を再構成することを試みた。その結果、BmLBPが結合した大腸菌に対して血球はノジュール様の凝集を形成すること、その凝集形成を抗BmLBP血清が阻害することが明らかとなり、in vivoにおけるノジュール形成にBmLBPがが重要な役割を持つことが示唆された。 2) BmLBPのcDNAのクローニングと構造解析 血球からcDNAライブラリーを調製し、PCR法と抗体を用いてBmLBPのcDNAをクローニングした。そのcDNAの塩基配列を決定してBmLBPの構造を解析したところ、BmLBPが二つの糖結合部を持つ、新規のサブファミリーを形成するCタイプレクチンであることが判明した。
|